映画『彼らが本気で編むときは、』~なぜ編むのか?
映画『彼らが本気で編むときは、』を観ました。
編み物好きなので、タイトルに惹かれて・・・。
それとね、映画監督が『かもめ食堂』の荻上直子さんだったから。
きっと、心に響く映画に違いないと思ったんですよ。
観て大正解。
「普通って、何?」と思ったし、子供は育つ環境に大きく影響されるものということを、しみじみ感じました。
母親が家を出てしまい置き去りにされた11歳のトモ(柿原りんか)が、おじのマキオ(桐谷健太)の家を訪ねる。
マキオは恋人リンコ(生田斗真)と生活していた。
トランスジェンダーのリンコは、トモに手料理を振る舞い、優しく接する。
映画『彼らが本気で編むときは、』 Amazonプライムビデオ
映画『彼らが本気で編むときは、』予告編(You Tube)
感想を少々
子供は親の良し悪しで、大きく人生が変わります。
11歳のトモがどんな思いでいたのか?を想像したら、「大人の都合で、子供を振り回すなよ!」と思ってしまいました。
子育てをした経験がないからエラそうなことは言えないけれど・・・。
私自身のことを少々書きますね。
私が小学3年生の時に両親が離婚して、翌年には新しい父ができました。
しかも、新しい父と暮らすようになってから、サラリーマン家庭ではなく自営業の家庭になりました。
その父は気性が荒く、すぐに怒鳴り散らす人でしたから、私は萎縮するようになり、いつもおどおどするようになっていきました。
子供は、家庭環境の影響をモロに受けます。
それを身を以て経験しているからこそ、「トモちゃん大丈夫かな?」という目線で、この映画を観ていました。
そして、おじのマキオが登場し、その恋人リンコが登場したら、私の目線は、親戚のおばちゃん目線に変化。
私がトモのおばだったら、どうするかな?と考えながら・・・。
それから、トランスジェンダー問題。
自分には関係ない!では済まされません。
社会を構成する一員としてちゃんと考えなきゃいけないし、「みんな違って、みんないい」だったかな?そんな言葉があるように、「普通は・・・」とひとくくりにするような物言いをしないよう、目線を広く持ちたいなと感じましたよ。
そうそう、この映画『彼らが本気で編むときは、』には「編み物」が登場します。
なぜ編むのか?
これも、深いな~と感じましたよ。
ぜひ、ここもお見逃しなく!!
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